最後に見せた意地=日本、ロスで雪辱を―アーティスティックスイミング〔五輪〕
自国開催の大舞台では届かなかったメダルへ。そのためにアーティスティックスイミング(AS)日本の吉田主将はチームをリードしてきた。だが、東京五輪に続き、またも表彰台に立てず「過去に戻ることはできない」。震える声で話す後ろで、共に戦ってきた他のメンバーもぽろぽろと涙をこぼした。
6日のフリールーティン(FR)では、ジャンパーの佐藤の姿勢が乱れたとみなされ、約15点失った。この日のアクロバティックルーティン(AR)でも実施する技。切り替えが重要だった。
「佐藤選手のせいじゃなくて、チーム全体のミス。同じものを成功させることが自分自身を乗り越えること。絶対に諦めないでいこう」。そう吉田が呼び掛けて迎えたARはきっちりやり切った。せめてもの意地だった。
ウクライナへの軍事侵攻の影響を受け、強豪ロシアは不在。ウクライナも十分に力を発揮できない状況が続く中、東京五輪後の日本は世界選手権などで表彰台の常連国だった。
吉田は「ここにいるメンバーは、メダルを取れずに終わるのは初めてだと思う」とした上で、4年後のロサンゼルス五輪を念頭に「悔しいだけで終わらせないでほしい」。後輩たちにバトンを渡すように話した。 (時事)
[時事通信社]
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