「トランプ氏敗北」時の平和的権力移行に確信ない バイデン氏
【ワシントンAFP=時事】ジョー・バイデン米大統領は7日、CBSテレビのインタビューで、11月の大統領選でドナルド・トランプ前大統領が敗北した場合、平和的な権力移行が行われるか「確信が持てない」と語った。また、カマラ・ハリス副大統領は、トランプ氏が勝利すれば米国民の自由を阻害する無法な政権の誕生につながると警告した。≪写真はジョー・バイデン米大統領≫
トランプ氏は2020年大統領選でのさまざまな不正行為の疑いで2回弾劾され、2回起訴されているが、いまだに敗北を認めていない。2016年大統領選前にも、不倫口止め料を支払ったことを隠して有権者を欺いたとして、34の罪状で有罪評決を受けている。
2020年大統領選で不正がなされたとのトランプ氏の主張は、同氏の敗北を認めない暴力的な支持者による議会議事堂の襲撃へとつながった。襲撃では100人超の警察官が負傷した。
バイデン氏は、大統領選後の2025年に平和的な権力移行が行われると思うかとの質問に対し、「仮にトランプが負ければ、全く確信が持てない」と回答。「彼(トランプ氏)は言ったことを本気で考えている。われわれは真剣に受け止めていないが、彼は本気だ」と語った。
インタビューは11日に放送される。
一方、ハリス氏はウィスコンシン州オークレアで支持者を前に、トランプ氏の発言や有罪評決が下されたことを引き合いに、トランプ氏が返り咲けば米国に災厄がもたらされると警告した。
ハリス氏は、トランプ氏は「(大統領就任)初日に」独裁者になると発言したり、政敵を封じるため司法省を武器化すると脅したり、2020年大統領選での敗北に当たって適用された憲法の条項の「廃止」を求めたりしていると指摘。
「合衆国憲法の廃止を示唆する人物に、再び米国大統領に就任する機会を与えるべきではない」と主張。トランプ主義がもたらす「混乱や恐怖、憎悪」を拒絶するよう呼び掛けた。【翻訳編集AFPBBNews】
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