「第3の候補」模索続く=推薦人20人高いハードル―立民代表選
立憲民主党代表選の日程が決まり、野党第1党の「顔」を巡る争いが事実上スタートした。自民党派閥の裏金事件を受け、次期衆院選での政権交代を狙う立民にとっては「首相候補」を選ぶ場ともなる。泉健太代表(50)と枝野幸男前代表(60)が出馬に意欲を示すが、両氏については「政権奪取は難しい」との声が党内にあり、第3の候補を模索する動きが続く。
泉氏は、2021年10月の前回衆院選で敗北した責任を取り辞任した枝野氏の後任として、その翌月に就任した。裏金事件を追い風に今年4月の衆院3補欠選挙で全勝するなど、党勢は持ち直し傾向にある。7日午後、ライバルになり得る存在の野田佳彦元首相(67)、江田憲司元代表代行(68)らの事務所を早速回り、意見を交わした。
ただ、泉氏に対しては、野党連携が進んでいないとして指導力や政治経験の不足を指摘する声が根強い。党重鎮の小沢一郎衆院議員は「泉代表で(衆院選を)やったら沈没だ」と公然と交代を主張する。
枝野氏は、17年衆院選の直前に旧立民を旗揚げした「創業者」。高い知名度を誇り、リベラル系から復権に期待がある。
とはいえ、「敗軍の将」のイメージは消えない。泉氏に近い議員は「前の衆院選で敗れて辞めた党首が次の衆院選を戦うのは筋が通らない」とけん制。支持基盤の連合関係者も「枝野氏では国民民主党や日本維新の会と話ができない」と懸念を漏らす。
こうした状況に、ある中堅議員は「最大の目標は第3の候補を勝たせることだ」と言い切る。小沢氏も自身が率いる党内グループの6日夜の会合で、枝野氏の他に野田氏と江田氏、馬淵澄夫元国土交通相(63)、小川淳也前政調会長(53)、重徳和彦衆院議員(53)の名を支援する選択肢に挙げた。中堅・若手グループ「直諫(ちょっかん)の会」が7日に開いた会合では、会長を務める重徳氏に出馬を求める声が上がった。女性候補として西村智奈美代表代行(57)を推す意見もある。
だが、立候補には国会議員20人の推薦が必要だ。最大勢力でリベラル系の「サンクチュアリ」以外はどのグループも単独で推薦人がそろわず、ハードルは高い。党刷新を訴える若手は「世代交代を図れる候補を立てたい。そのためにどのグループと組むかだ」と語った。
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