ソフトバンクGが赤字1742億円=投資損益改善も円安響く―4~6月期
ソフトバンクグループ(SBG)が7日発表した2024年4~6月期連結決算(国際会計基準)は、純損益が1742億円の赤字(前年同期は4776億円の赤字)だった。同期の赤字は3年連続。円安進行を受け為替差損を計上したことが響いた。ただ、主力の投資事業で損益が改善し、赤字額は大幅に縮小した。
ドル建て負債を多く抱える中で、為替の円安進行で為替差損として4439億円を計上し、利益を押し下げる要因となった。
一方、投資事業の損益は5597億円の黒字を計上。前年同期(6989億円の赤字)から大きく回復した。このうち、傘下の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)」の投資損益は323億円の黒字。SVFでは世界各国の新興企業に投資しており、今期は投資先の韓国インターネット通販クーパンなどの株式価値が上昇した。
SBG本体の投資損益は、米携帯電話大手TモバイルUS株の一部売却などにより、5679億円の黒字を確保した。
記者会見した後藤芳光専務は赤字について「為替の影響が大きい」と説明した。足元の株式市況の変動については「注視したい」とする一方、株価下落は投資の好機になり得ると指摘。注力する人工知能(AI)関連への投資を続ける姿勢を示した。
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