ライルズが陸上界を再び「ボルトの領域」に 世界陸連会長が評価
【パリAFP=時事】ワールドアスレティックス(世界陸連)のセバスチャン・コー会長は5日、男子短距離界の新たな五輪王者となったノア・ライルズについて、ウサイン・ボルトの黄金時代以降は見られなかった活力を陸上競技に与えていると評価した。≪写真は、パリ五輪陸上男子100メートル決勝で、金メダル獲得を喜ぶ米国のノア・ライルズ≫
4日に行われたパリ五輪の男子100メートル決勝でライルズが歴史的な名勝負の末に優勝したこと受け、コー会長は報道陣に対し、カリスマ性のある同選手が今や陸上界にとって「非常に重要」な存在になったと述べた。
コー会長は、100メートルと200メートルの現世界選手権王者であるライルズが、五輪で8個の金メダルを獲得して2017年に現役を引退したボルトが去った後の空白を埋める存在になりつつあるとの認識を示し、「自分は比較的中立でいなければならないが、プロモーターの立場であるとすれば、昨夜の彼の勝利は重要だ。なぜなら、彼はウサイン・ボルトの領域にわれわれを戻す物語をつくり出しているからだ」と語った。
「それは非常に重要だ。なぜなら、彼の顔はよく知られているからだ。われわれは、彼が若い人々の話題に上っている顔だと認識している。スタジアムにいたからとか、陸上競技界に身を置いているから知っているというわけではない」
コー会長はまた、近代五輪史上最も僅差となる1000分の5秒差でライルズが100メートルを制したことがその偉大さを示しているとし、「彼は写真判定で示された最後の瞬間まで一度も先頭に立っていなかったが、勝ってみせた。予選は特に目立たず、準決勝ではまずまずだったが、昨夜は彼が王国を築いた」と述べた。【翻訳編集AFPBBNews】
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