元巡査長の男に有罪判決=捜査情報漏えい―鹿児島地裁
捜査情報を外部に漏らしたとして、地方公務員法違反(守秘義務違反)の罪に問われた元鹿児島県警巡査長の藤井光樹被告(49)の判決が5日、鹿児島地裁であり、松野豊裁判官は懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年)を言い渡した。
判決で松野裁判官は、個人の犯罪経歴情報に加え、100件以上の事件に関する処理経緯や関係者の情報を漏えいしており、プライバシーの侵害の程度は高いと指摘。記者からの信頼を得て情報を得たかったとする動機は、情報漏えいを正当化できるものではないと批判した。一方、犯行を認め反省していることなどから執行猶予が相当と判断した。
判決によると、藤井被告は昨年6月、福岡市のウェブメディア運営者の男性にスマートフォンのメッセージ機能で犯罪経歴情報を送信。それ以降も「告訴・告発事件処理簿一覧表」を郵送するなどして事件情報を漏えいし、職務上知り得た秘密を漏らした。
判決後、藤井被告は報道陣の取材に応じ、「警察官としてやってはいけないことをやった」と述べた。
[時事通信社]
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