健大高崎、試練のブロック=近畿勢、青森山田もV候補―高校野球
第106回全国高校野球選手権大会は7日、甲子園球場で開幕する。春の選抜大会を制した健大高崎(群馬)、準優勝の報徳学園(兵庫)が順当に地方大会を勝ち上がった。優勝争いには近畿勢、青森山田(青森)なども加わり、混戦になりそうだ。
大会初日の第2試合に登場する健大高崎は、4番箱山を軸とした強力打線が健在。下位にも力があるが、2年生エース佐藤の離脱は大きな痛手だ。同じブロックには、圧倒的な投手層を誇る大阪桐蔭(大阪)、明豊(大分)など強豪がひしめく。大阪桐蔭の初戦の相手は春夏連覇の経験がある興南(沖縄)。勝ち進むのは容易ではなく、各校の戦いぶりが注目される。
報徳学園は大会屈指の好投手、長身右腕の今朝丸を擁する。150キロ前後の直球の質は申し分なく、変化球の制球力も春より上がっている印象。もう一人の主力間木の他にも投手がそろい、打線も隙がない。
東北勢では青森山田が頭一つ抜けているか。本格派右腕の関は直球に確かな自信を示す。4番の原田は青森大会で驚異的な長打力を見せつけた。盤石な戦力で、県勢初の優勝旗を目指す。
京都国際(京都)は春の近畿大会覇者。エース中崎に加え、2年生の西村が急成長。安定感抜群の左腕二枚看板を形成する。打線も京都大会の準々決勝以降、全て2桁得点と破壊力がある。
東海大相模(神奈川)はライバルの横浜を下した神奈川大会決勝のように、競った展開で力を発揮する。エースの藤田は2メートル近い大型左腕で速球に魅力がある。3回戦で広陵(広島)と対戦する可能性がある。
9年ぶり出場の伝統校、早稲田実(西東京)や2018年夏に準優勝を果たした金足農(秋田)にも注目が集まる。
[時事通信社]
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