無人タクシー、中国で加速=自動化でも存在感
中国で完全無人の自動運転タクシーの導入が加速している。「中国のグーグル」と呼ばれる巨大IT企業の百度(バイドゥ)は、北京をはじめとする10以上の都市で自動運転タクシーサービス「Apollo Go(アポロ・ゴー)」を展開。累計走行距離は1億キロを超え、中国は電気自動車(EV)に加え自動運転分野でも存在感を発揮している。
記者が北京市内で試乗したアポロ・ゴーの自動運転タクシーの車両はEVで、運転席と助手席は無人。後部座席のタッチパネルを操作すると車が走り始めた。約15分間の走行は終始スムーズ。バイクが近づくと徐々に減速し、常に一定の車間距離を保った。車内では音楽を聴くこともでき、快適だ。
アポロ・ゴーはアプリで手配して乗車。有人タクシーより料金は高めに設定している。走行距離が累計で1億キロに達したほか、サービスの提供回数も約600万回に上るという。昨年からは武漢市の空港で利用客らを輸送するサービスも始めた。
中国は2015年、EVや自動運転などを重点分野とする産業政策「中国製造2025」を発表。国を挙げてEVの開発を推進し、比亜迪(BYD)など世界的メーカーも誕生した。自動運転についても、エンジンを電子制御するEVと技術的な共通点も多く、投資が活発化している。
ただ、課題も残る。中国社会科学院日本研究所の王開虎副所長は「交通事故が起きたら誰が責任者になるのか。責任(という問題)が解決できたら市場は大きい」と指摘。その上で「自動運転は世界的に新しい技術。(自動車産業の)後発国にも大きなチャンスになる」と話した。
[時事通信社]
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