ウクライナ待望の金=戦禍の母国へ勇姿―フェンシング女子〔五輪〕
鮮やかな逆転劇で、戦禍にある母国にパリ五輪で最初の金メダルをもたらした。女子サーブル団体決勝。ウクライナに得点が入るたび、会場のグラン・パレの歓声は次第に大きくなる。勝利が決まると割れんばかりの拍手に包まれた。「信じられない気持ち」。チームの半分近い22得点を挙げた立役者のハルランは、興奮気味に振り返った。
序盤は韓国が優勢。4戦目を終えて6点差がついていたが、決して諦めない。差を詰めていき、3点ビハインドで迎えた最後の9戦目では、ハルランが圧巻の5連続得点で勝負を決めた。サーブル個人でも銅メダルに輝いた33歳のベテランは「国に帰れる時を待っていた。金と銅のメダルを持って帰ることができる」。そう胸を張った。
試合後の表彰式。選手たちは目を潤ませながら、誇らしそうに国歌を口ずさんだ。ゼレンスキー大統領は自身のSNSに「この結果と精神力、そしてウクライナの勝利を示してくれたことに感謝している」とつづった。パリの地で見せた勇姿は、確かな希望の光になったはずだ。 (時事)
[時事通信社]
最新動画
最新ニュース
-
米オープンAI、営利主導へ=公益と開発資金調達を両立
-
首相、衆参同日選に言及
-
ロシア軍による撃墜の証拠=米高官、カザフ旅客機墜落で
-
三笘、後半途中で退く=イングランド・サッカー
-
NY円、157円台後半
写真特集
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕
-
閉会式〔パリ五輪〕
-
レスリング〔パリ五輪〕