2024-08-02 17:54World eye

ソロモン諸島、100m代表にマラソン選手選出で物議 パリ五輪

【ウェリントンAFP=時事】2日に行われるパリ五輪の陸上女子100メートル予選のソロモン諸島代表にマラソン選手が選出された。まさかの決定に同国の短距離女王は怒りをあらわにしている。≪写真は陸上女子ソロモン諸島代表のシャロン・フィリスア≫
 選ばれたのは、2度の五輪出場経験を持つ長距離のシャロン・フィリスア。これまでトップレベルの大会で100メートルに出場したことはないが、パリで世界屈指のスプリンターたちと競うことになった。
 ソロモン諸島の陸上競技連盟は、今五輪のワイルドカード(主催者推薦)枠に短距離選手2人を推奨していたが、同国オリンピック委員会(NOCSI)は本来の種目で出場権を得られなかったフィリスアを選出した。同選手は1500メートルの国内女王で、東京五輪ではマラソンに出場して72位に終わった。
 この決定に、同国陸上競技連盟の会長は「ショック」を受けたと、豪公共放送ABCでコメントした。
 100メートルと200メートルの国内女王で、パリ五輪でのレースを夢見ていたジョビタ・アルニアも、「スプリンターなのは私たち。何がいけなかったのか分からない。信じられない」と激怒。「こんなことをされて、もう今後は大会には出ない」と話し、競技をやめることも辞さない姿勢を示した。
 NOCSIは、この件に関するコメントに応じなかった。【翻訳編集AFPBBNews】

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