悔しさ見せず、笑顔=日本女子、経験積んだ10代―体操〔五輪〕
目指していた60年ぶりの団体メダルは遠かった。日本女子は決勝に進んだ8チーム中8位に終わり、予選の5位から順位を落とした。コーチから渡された日の丸に身を包むと、悔しさは見せず笑顔で記念撮影した。
全員が五輪初代表。緊張が増す決勝の出だしは岡村と岸が平均台で安定した演技を続け、うまく滑り出すかに見えた。しかし、3番手の中村が宙返りを含む3連続技の最後に足を踏み外して落下。8位発進と出遅れ、その後は順位を上げることはできなかった。
力はほぼ出し切ったと言っていい。予選では一つも大きなミスを出さず、周囲の予想を上回る高得点を挙げた。予選から1人少ない4人で戦い続けたのは日本だけ。田中監督は「立派」とたたえた。
飲酒、喫煙問題でエース宮田の代表辞退が決まったのは19日のこと。緊急事態の中、選手は冷静だった。練習場から笑顔を絶やさず、予選でも動揺を見せなかった。岸は「不安はあったが、4人は前に進んでいた」と率直に振り返る。
宮田がいれば、もう少しメダルに近づけたかもしれない。それでも、宮田がくれた髪留めを予選に続いて皆で着け、登場時にはそろって宮田のゆかの振り付けを披露した。チームを引っ張った岸は、「5人で戦っているんだぞという気持ちを込めた」。
4人ともまだ10代。パリの経験は今後につながる。「もっと自信を付けて、次の五輪を目指して頑張りたい」。岸が全員の声を代弁するかのように言った。 (時事)
[時事通信社]
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