32年ぶり「赤土」で=テニス・観戦ワンポイント〔五輪〕
パリ五輪のテニスは、1992年バルセロナ大会以来となる、土でできたクレーのサーフェス(コート面)で行われる。クレーコートは、スペインなどの欧州や南米では主流で、暑さに弱い芝を守るために、素焼きの素材を砕いてまいたことが始まりとされている。五輪会場で、全仏オープンの舞台でもあるローランギャロスはその構想を引き継ぎ、赤れんがを砕いたものが表面に敷かれており、これが独特の「赤土」の色を生み出している。
2021年東京大会などで使用されてきたハードコートと比べると球足が遅くなるため、強いショットを打っても拾われてラリーが長くなる傾向にある。滑りながらの返球など、クレーならではの技術やフットワークが必須。天候や湿度でコートの状態が左右されやすいのも大きな特徴だ。
男子で、全仏オープン14度優勝のラファエル・ナダル(スペイン)がクレーでの戦いを得意としている。(時事)
[時事通信社]
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