2024-07-28 15:59スポーツ

残り35秒に世界との差=日本、手放した初戦白星―ハンドボール男子〔五輪〕

男子1次リーグ・クロアチア戦の前半、ゴールを決める吉田(中央)=27日、パリ
男子1次リーグ・クロアチア戦の前半、ゴールを決める吉田(中央)=27日、パリ

 残り35秒に、世界との差が浮き出た。タイムアウトが明け、日本ボールで再開。司令塔の安平を軸に速いパスを回す中、主将の渡部が切り込んでシュートを放った。終了まで20秒。一連の攻撃は決まらず、直後に相手に決勝点を許した。
 吉田は言う。「早打ちをするべきではないタイミング。僕らの経験不足が出た」。時間を使い切り、相手に攻撃の時間を与えなければ負けは避けられた局面。終盤のシーソーゲームで、戦術の甘さが勝敗を分けた。
 オルテガ監督が就任して以降、「速攻」と「簡単にボールを失わないこと」の両立を目指してきた。強豪クロアチア相手なら引き分けでも納得できた状況で、攻撃を焦ったことが命取りになった格好。安平は「もう少し時間を使いたかった。自分がコントロールすべきだった」と嘆いた。
 前半は交代メンバーも躍動して5点リードで折り返すなど、成長の跡はあった。残る課題はどこか。「いかに勝利を決定づけるか学ぶ必要がある」と指揮官。まだ初戦を終えたばかり。この手応えと悔しさを、次につなげられるか。(時事)
[時事通信社]

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