決勝逃し「また戻ってくる」=3度目五輪の競泳・池江選手〔五輪〕
競泳女子100メートルバタフライの池江璃花子選手(24)=横浜ゴム=は準決勝で力いっぱいの泳ぎを見せた。パリ大会はリオデジャネイロ、東京に続く3回目の五輪。昨秋、オーストラリアに拠点を移し、照準を合わせてきた。決勝進出はならなかったが、「また4年後リベンジしに戻ってくる」と目を赤くしながら決意を口にした。
国内外の大会で活躍し、泳ぐたびに最高記録が出るような状態が続いていた。だが、2019年2月、白血病と発覚。母美由紀さんは「その日は2人で病院に泊まり、『もう治すしかないよね』と明るく話していた」と振り返る。
毎日のように入院先に通い、看病に当たった美由紀さん。「たった一人で抗がん剤治療をさせるのは忍びなかった。『痛みは分かち合えなくても、ここにいるから』という気持ちでいた」という。
普段なら、家族にも弱音を吐かない池江選手だが、闘病中は、泣きながら「死にたい」と口にした。「一緒に頑張ろう」。美由紀さんはそう励まし、病室の外で一人涙した。
約10カ月の入院を経て、復帰した池江選手は、パリ五輪に狙いを定めた。昨秋、豪に移ったのは、新たな練習環境を求めてのことだ。
競技力が高い他国の選手らと切磋琢磨(せっさたくま)し、水泳のことだけを考えられる環境に身を置いた池江選手。リレー種目での出場だった東京大会と異なり、リオ大会以来となる個人種目での代表としてパリに乗り込んだ。豪での練習を見守ってきた美由紀さんによると、「楽しく、納得して泳いでいる様子だった」という。
[時事通信社]
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