佐渡市長ら「まだ夢見心地」=審議見守り、祝福に破顔―インド・世界遺産
【ニューデリー時事】「まだ夢見心地だ」。インドで行われた世界遺産委員会の審議を見守った新潟県佐渡市の渡辺竜五市長や花角英世県知事は、「佐渡島の金山」の登録が決まると安堵(あんど)の表情を浮かべた。各国代表団の関係者から次々と祝福を受けると、満面の笑みで応えた。
審議後はそろいの法被に袖を通し、インターネット中継を見守った日本のパブリックビューイング会場と一緒に万歳三唱した。渡辺市長は「島民の夢がいま実現した。夢に包まれたような気持ちだ。今回が本当にスタートだ」と述べ、長年登録に奔走した関係者に感謝した。
花角知事は登録までの道のりを「山あり谷あり」と表現。「長年の県民の願いが実現する瞬間を迎えることができた。うれしさと同時にほっとした。世界遺産を次の世代に引き継ぎ、多くの方に活用していただきたい」と力を込めた。日本との中継中に、岸田文雄首相から祝福の電話がかかってくる場面もあった。
韓国側が求めた、朝鮮半島出身者の過酷な労働状況などを今後どう伝えるのかを報道陣から問われたが、同席した外務省幹部が「韓国を含む国際社会に世界遺産の価値を理解してもらえるよう、政府一丸となって努力する」と述べるにとどめた。
[時事通信社]
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