医療機器販売会社に排除命令=洗浄器と消毒剤「抱き合わせ」―公取委
内視鏡に使う消毒剤と機器の「抱き合わせ販売」により公正な競争を妨害したとして、公正取引委員会は26日、医療機器販売会社「ASP Japan」(東京都港区)に対し、独禁法違反(不公正な取引方法)で再発防止などを求める排除措置命令を出した。
公取委による「抱き合わせ販売」の処分は、1998年の米マイクロソフト社の日本法人以来となる。
公取委によると、ASP社は内視鏡の洗浄消毒器を医療機関に販売する際、同社の消毒剤に付けた2次元コードを読み取らないと作動しない仕様に設定。他社メーカーの消毒剤の販売を妨げていた。
消毒剤の特許が切れた後、安価な他社の製品が流通して、売り上げが減少することを懸念。洗浄消毒器の製造委託先に対し、他社メーカーからの2次元コードの情報開示要請を拒否するよう指示していた。
[時事通信社]
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