空前の7人制フィーバー=フランス、ラグビー人気高く〔五輪〕
隣の人との会話がおぼつかないほど、大歓声が鳴り響く。パリ五輪でラグビー7人制が空前の盛り上がりを見せている。競技初日の24日に会場を訪れた観客は約6万9000人。ボールも人も目まぐるしく動く「究極の鬼ごっこ」に酔いしれている。
昨秋の15人制ワールドカップ(W杯)フランス大会も、1試合平均で5万人以上を集めた。五輪では2016年リオデジャネイロ大会から7人制を実施。今回はラグビー好きの国民性に五輪の祝祭感も相まって活況を呈している。国際統括団体ワールドラグビー(WR)のギルピン最高経営責任者は「ここから成熟期が到来するだろう」と力を込めて話す。
スターの参戦も注目度を上げた。21年WR年間最優秀選手に輝き、W杯でフランス代表の主将を務めたデュポンが合流。15人制を離れて今年の欧州6カ国対抗に出場せず、7人制の準備に専念してきた。今大会で大声援を受け、「大きな感情が湧き出た」とうなずく。
デュポンの7人制参加には、15人制が主流のラグビー界で批判的な声もあった。ギルピン氏は「両方の国際大会でプレーできるようにすることは可能」とし、「7人制は分かりやすく、人々を魅了する。発展に力を尽くしたい」と強調した。 (時事)
[時事通信社]
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