メダル500個目は誰の手に?=大会第1号に栄誉―パリ五輪の記録アラカルト〔五輪〕
一部の競技が始まったパリ五輪。2大会連続で金メダル数が伸びている日本勢は、今回も躍進できるか。記録や数字から見どころを探った。
1920年アントワープ五輪でテニス男子シングルスの熊谷一弥さんが手にした銀メダルにはじまり、日本選手が夏季五輪で獲得した通算メダル数は499個。104年を経て、パリ五輪の日本勢メダル第1号がちょうど500個目となる。
節目は開会式翌日の27日に訪れそうだ。柔道女子48キロ級の角田夏実、男子60キロ級の永山竜樹(ともにSBC湘南美容クリニック)、スケートボード男子ストリートで連覇に挑む堀米雄斗(三井住友DSアセットマネジメント)らに期待がかかる。
メダル数では夏冬合わせた令和100号まで、あと24個。柔道は男女合計のメダル数が現在96個で区切りが近い。男子100キロ超級の斉藤立(JESグループ)は、2015年に死去した父仁さんとの親子2代での金メダルを目指す。
スケートボードにも注目。ストリート男子で14歳の小野寺吟雲は、男子の個人種目で五輪史上最年少の金メダルに挑む。日本は男女とも実力者が並び、表彰台を独占すれば「体操ニッポン」が席巻した1972年ミュンヘン大会以来で夏季6度目となる。冬季も1度あり、同年札幌大会でノルディックスキー・ジャンプの「日の丸飛行隊」が演じた。
陸上勢からも目が離せない。女子やり投げの北口榛花(JAL)は、陸上日本女子で3人目、トラック・フィールド種目では初の金メダルが懸かる。サニブラウン・ハキーム(東レ)が男子100メートルで決勝に進めば、92年ぶりとなる。
今大会は全ての団体球技に日本勢が出場。自国開催以外では、32年ロサンゼルス大会以来だ。注目はバレーボール男子で、72年ミュンヘン大会の金以来となるメダルの獲得はなるか。
日本の認定選手数は、海外開催で初の400人超え。自国開催を除く過去の最多は、金メダルが2004年アテネ五輪の16個、メダル総数が16年リオデジャネイロの41個だ。五輪で生まれる選手のドラマに、記録も花を添える。 (時事)
[時事通信社]
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