「未完成」のスター集団=5連覇狙う米国男子―バスケット〔五輪〕
【ニューヨーク時事】パリ五輪のバスケットボール男子は、5連覇を狙う米国が本命視されている。開会式で米国選手団の旗手を務めるレブロン・ジェームズ(レーカーズ)ら米プロ協会(NBA)のスター選手がそろい、本番前の強化試合は5戦全勝。ただ、苦しんだ試合もあった。
最も肝を冷やしたのは20日の南スーダン戦。世界ランキング33位の相手に、終了20秒前に逆転の3点シュートを許したが、最後は39歳のジェームズがゴールをもぎ取り101―100で辛勝した。最終5戦目となった22日のドイツ戦は92―88。終盤にジェームズが立て続けにシュートを決めて何とか振り切った。
スター集団ではあるが、攻守で連係をすぐに築くのは難しいとの見方もある。また、大黒柱の一人のケビン・デュラント(サンズ)はふくらはぎ負傷が報じられており、不安要素も抱える。
NBA公式サイトに掲載された記事では、ジェームズの「私たちは改善する機会を得て、最後の数試合でできたと思う」との談話を紹介した上で、「米国代表は才能に恵まれているが未完成」と指摘した。セルビアとの1次リーグC組初戦は28日。完成度を上げ、どれほど魅力的なプレーを見せられるか、世界のファンの視線が集まる。
[時事通信社]
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