トランプ氏、ハリス氏攻撃全開=南部州で1万人集会―移民政策の失敗突く・米大統領選
【シャーロット(米ノースカロライナ州)時事】11月の米大統領選の共和党候補、トランプ前大統領(78)は24日、南部ノースカロライナ州シャーロットでの選挙集会で、民主党の候補指名が確実視されるハリス副大統領(59)を「史上最悪」「超リベラル」などと徹底的に攻撃した。平日にもかかわらず、集会は支持者ら約1万人が駆け付ける盛況ぶりだった。
屋内で行われたこの日の集会は、バイデン大統領(81)が選挙戦撤退を表明して以降で初めてとなる。
演説の直前には、ハリス氏がバイデン政権で関与している移民政策の失敗をただす映像が、会場のスタジアムに設置された大画面に流れた。陣営の関係者が「不法移民を追放せよ」と書かれたプラカードを聴衆に配るなど、早くも「ハリス対策」が十分に敷かれていることをうかがわせた。
トランプ氏は「カマラ(ハリス氏)は国境を開放し、世界中から2000万人の不法入国者が押し寄せた」「副大統領として、この半世紀で最悪のインフレを引き起こし、中産階級を壊滅させた」と糾弾。「お前は首だ。ここから出て行け」の決めゼリフで聴衆を熱狂させた。
ハリス氏は8月1日にも、オンライン投票で民主党の指名を正式に獲得する見通し。ただ、予備選を経ていないことから、トランプ氏は「(予備選でバイデン氏に投じられた)1400万票が(ハリス氏に)譲られる。それが民主主義なのか」などと強く批判した。
複数の米メディアによると、トランプ氏とハリス氏の支持率は拮抗(きっこう)している。集会に参加したトランプ氏の支持者で元軍人のレイモンド・マーディンさん(61)は、「カマラ(ハリス)? ジョークだ。彼女は誰からも選ばれていないし、弱く見える」と断じた。
約9600人を収容するスタジアムは満席で、会場外にも支持者が集まっていた。午後6時開始の演説のために、朝から並んだ男性警察官(47)は「ここに足を運んだのは、自分がトランプ氏を支持していることを示したかったからだ」と語った。
[時事通信社]
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