小柄なドリブラー、チームの要=物おじせず、果敢に攻め―サッカー女子・長谷川選手〔五輪〕
なでしこジャパンの主力、長谷川唯選手(27)は小柄な体格をものともせず、高い技術力と体力を武器にチームの要として活躍してきた。パリ五輪開会式に先駆け、25日にサッカー女子の1次リーグが始まるのを前に、恩師は「メダルを取って女子サッカーを盛り上げてほしい」と期待を寄せた。
仙台市生まれで、幼少の頃に埼玉県戸田市に引っ越した。小学生時代を指導した戸木南ボンバーズFC(同市)元監督の田中治夫さん(71)は、ドリブルのセンスに舌を巻いたという。体が一回り大きい上級生に囲まれても「物おじせずにすいすい抜き、相手をきりきり舞いさせていた」と振り返る。
居残り練習も辞さなかったが、サッカーと同じくらい走ることが好きだった。試合とマラソン大会がかぶればマラソンを優先し、田中さんは「正直試合に出てほしい時もあった」と笑う。
長谷川選手は小6で、名門の日テレ・東京ヴェルディベレーザの下部組織、メニーナのセレクションを受けた。当時監督だった寺谷真弓さん(52)は「小柄だし、やっていけるのか」と悩んだという。それでも技術力の高さには周りのスタッフも一目を置き、合格を決めた。
入った当初は接触プレーで吹っ飛ばされることもあった長谷川選手だったが、体の成長とともに才能が開花。ボールテクニックに加え、コート全体を見渡して的確なパスを出す能力や予測力は目を見張るものがあった。
「やがてチームの中心になる」。寺谷さんが確信した通り、昇格したトップチームやなでしこの司令塔としてワールドカップ(W杯)などで活躍を見せた。寺谷さんは「いいプレーをしてほしい」とエールを送る。
なでしこジャパンの初戦の相手は、2023年W杯を制した強豪スペイン。日本時間26日午前0時にキックオフする。
[時事通信社]
最新動画
最新ニュース
-
原発新増設、石破首相に要請へ=エネルギー基本計画―国民民主
-
パキスタン、元首相釈放求めデモ激化=首都に軍配備、衝突で死者も
-
DeNAの三浦監督「チームの代表」=プロ野球表彰式
-
任期制自衛官の給与引き上げ=来年度に新採用枠―防衛省案
-
林官房長官、靖国参拝誤報「極めて遺憾」=共同通信社長が謝罪
写真特集
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕
-
閉会式〔パリ五輪〕
-
レスリング〔パリ五輪〕