2024-07-24 16:21社会

負けん気の強さは幼少から=卓球の張本兄妹、「そろってメダルを」―パリ五輪いよいよ開幕

仙台市卓球協会相談役の鈴木伸一さん(右)と張本智和選手(左)、妹の美和選手=2019年3月、仙台市青葉区(鈴木伸一さん提供)
仙台市卓球協会相談役の鈴木伸一さん(右)と張本智和選手(左)、妹の美和選手=2019年3月、仙台市青葉区(鈴木伸一さん提供)

 26日に開幕するパリ五輪に兄妹で挑む卓球の張本智和(21)=智和企画=、美和(16)=木下グループ=両選手。2人は中国で活躍した元卓球選手の両親の影響で、2歳の時にラケットを握った。兄妹とも強さへの憧れは人一倍だったといい、負けん気の強い2人の成長をそばで見守ってきた卓球関係者らは「そろってメダルを」と期待する。
 小学校時代の2人を学習塾で教え、両親とも親交がある佐藤ゆかりさん(60)によると、智和選手は2年生の時、6年生相手に負けて泣きじゃくった。「負けてもしょうがないじゃない」。母親にそう諭されても、「勝つつもりで来たんだ」と言い張ったという。
 塾でもいつも100点にこだわり、集中力は群を抜いていた。佐藤さんは「小さい時から本当に負けず嫌いだった」と振り返る。
 仙台市卓球協会相談役の鈴木伸一さん(77)は小学1年生だった美和選手の言葉が忘れられない。
 地元の仙台市で開かれたワールドカップ(W杯)で選手と一緒に入場するエスコートキッズを務めた美和選手は、中国トップ選手と入場した後、「私も実力を付けて、(中国選手と)戦う気持ちがあるんだからね」と話したという。鈴木さんは「この頃から中国選手に勝つんだと思っていたのだろう」と語る。
 小学校時代、無類の強さを誇った兄は14歳で全日本選手権を制し、日本のエースに成長。背中を追った妹も、今年のW杯で世界ランキング3位の中国選手に勝利する活躍を見せた。
 パリ五輪開会式は日本時間27日午前2時半に始まり、卓球は同日午後10時、男女シングルス予選からスタートする。智和選手は男子シングルスと男子団体と混合ダブルス、美和選手は女子団体に出場する予定だ。 
[時事通信社]

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