打倒中国へ「責任と覚悟」=早田、落選の悔しさ糧に―卓球・パリ五輪「たおやかに、強く」(上)
東京五輪からの3年間で、卓球の日本女子の勢力図は一変した。石川佳純さんが現役を退き、伊藤美誠(スターツ)はパリ五輪代表に選ばれなかった。新たなエースの地位を確立した早田ひな(日本生命)は「責任と覚悟を持って頑張っていかないといけない」と誓う。初の大舞台で打倒中国の期待を双肩に担っている。
同じ2000年生まれの伊藤や平野美宇(木下グループ)より脚光を浴びるのは遅かった。早田にとって「雲の上のような存在だった」という2人。東京五輪では代表争いに敗れ、補欠として日本チームをサポートする役割に回った。
当時の悔しさを糧に練習に打ち込み、長い手足を生かしたプレーに磨きをかけた。俊敏なフットワークで広い範囲をカバーし、しなりの効いた両ハンドドライブは強烈。銅メダルだった昨年の世界選手権個人戦、準優勝した今年の世界選手権団体戦でも中国の上位選手から白星を挙げ、今や世界のトップクラスに定着した。
女子はシングルスも団体も、過去全ての五輪で中国が頂点に立ってきた。「パリで金メダルを取るためにはどうしていくか、ということを考えて毎日生活してきた」と早田。強いまなざしで初の戴冠をにらんでいる。
◇
パリ五輪に向かう日本女子のエースたちは、前回大会の悔しさを忘れていない。早田は代表入りがかなわなかった。1次リーグで敗退したバレーボールの古賀紗理那(NEC)は今大会を現役最後と定める。バドミントンの山口茜(再春館製薬所)は上位進出を期待されながら8強で散った。まだ手にしたことのないメダルに挑む3選手の姿を追う。
[時事通信社]
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