御嶽海、執念の白星=元大関の意地見せる―大相撲名古屋場所
大関経験者の御嶽海は右をのぞかせ、左を差して琴桜を攻める。土俵際で相手に上手で振られたが、左から下手投げを打ち返した。物言いが付く際どい勝負で「同体かと思った。取り直しを意識した」。結果は軍配通りの白星。大関3場所目の琴桜に対し、かつての看板力士が意地を見せた。
今場所は初日に新関脇大の里を撃破。夏場所で初賜杯を抱いた新鋭の勢いを止めた。黒星先行とはいえ、「体が動いている。負けている相撲も悪くない」と手応えを口にする。簡単には引かない粘り強さもある。
「白星でもうれしくないし、黒星でも悔しくない。平常心で」と31歳の心は乱れない。役力士で自身より年上は照ノ富士だけ。若手の壁になる意識を問われても、「なれるようなタイプじゃない」。周囲を気にすることなく、土俵と向き合っている。
三役復帰に向けては「それを考える余裕はない」と言うが、在位4場所で大関からの陥落が決まった一昨年の秋場所の悔しさは残っている。大関への返り咲きは「まだ諦めていない」。名古屋は2018年に初優勝を遂げた験のいい場所。闘志を秘める実力者が生き生きとしている。
[時事通信社]
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