祇園祭で山鉾巡行=夏の風物詩、都大路を彩る―京都
日本三大祭りの一つ、祇園祭で最大の見せ場となる山鉾(やまほこ)巡行が17日、京都市中心部で行われた。疫病退散を願い、豪華な装飾品で飾られた23基の山鉾が都大路を荘厳に進んだ。
午前9時ごろ、先頭の長刀鉾(なぎなたほこ)が出発。神の使いとされる稚児が通りに張られたしめ縄を切る場面や、山鉾が交差点で直角に向きを変える「辻回し」では、沿道の観客から「おー!」と歓声が上がった。
大阪の大学に通うウクライナ人留学生のナディア・チャソバさん(20)は「初めて見ました。美しいです。日本の雰囲気を感じます」と話した。妻と訪れた静岡市の市野禎之さん(62)は「迫力があっていい。人の多さにびっくりした」と語った。
祇園祭は京都市東山区の八坂神社の例祭で、平安時代に市中で流行した疫病を鎮めるために始まったとされる。
2020、21年は新型コロナウイルス感染拡大により山鉾巡行を中止。22年は巡行を実施する一方で、見物客の山鉾への搭乗や保存会の会所への立ち入りを禁止するなどの行動制限が設けられた。昨年は4年ぶりに例年通りの開催となった。
[時事通信社]
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