クロマグロ漁獲枠拡大=来年から大型1.5倍―小型1割増・国際会議閉幕
太平洋クロマグロの漁獲枠を拡大する案が16日、決まった。北海道釧路市で開かれていた中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)北小委員会が日本の年間漁獲枠について、大型魚は1.5倍に増やすことで合意し、閉幕した。小型魚は1割増やす。WCPFCが11~12月にフィジーで開く年次会合で増枠が正式に決まれば、来年から適用される。
大型の増枠は3年ぶり、小型は初めて。日本は大型が年間5614トンから8421トン、小型が4007トンから4407トンに漁獲枠が増える。小型の漁獲枠を大型に振り替えることが認められており、大型の漁獲実績は2022年に6381トンと上限を超えている。枠の拡大で水揚げ量が増えれば、価格が下がる可能性がある。
太平洋の中西部海域でクロマグロ漁を行う日本などの合計漁獲枠は、大型魚が7609トンから1万1869トン、小型魚は4725トンから5125トンに増える。一方、2キロ未満については、漁獲量が増えないようにする努力規定を設けた。
高級なすしネタなどとして人気のクロマグロは、乱獲で資源量が減っていたが、近年は回復傾向にある。日本は今回、漁業関係者の要望も踏まえて大型の漁獲枠を2.31倍へ、小型は3割増と、大幅な引き上げを提案していた。
[時事通信社]
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