国債増発、4兆円突破=「愛国心」あおり戦費調達―ウクライナ
【キーウ時事】ウクライナの国債発行が膨らんでいる。2022年2月のロシアによる侵攻後、ウクライナ国民や企業、金融機関向けの発行額は計1兆フリブナ(約4兆円)を突破。政府は「愛国心」をあおって国民に投資を呼び掛けており、スマートフォンのアプリなどを通じた個人の購入拡大が戦費を支える。
ロシア侵攻が3年目に入り、ウクライナの国防支出は増え続けている。24年予算の歳出額は3兆3550億フリブナ(約13兆円)。歳入額はその約半分だが、ほぼ全額が国防関連支出に充てられる見通しだ。
公務員給与や社会保障費の多くは、国際機関や2国間の融資や援助金に依存する。日本は24年に入り、国際機関を通じた資金も含めて計21億3100万ドル(約3400億円)を提供。国別では最大の財政支援国だ。
ウクライナ財務省によると、ロシア侵攻以来の国債発行総額は現時点で1兆914億フリブナ。米国の支援が議会与野党の対立で滞る間、資金手当てに迫られて急増した。全体の6割超を占めるのが戦費に充てるための「戦時国債」で、種類によって「ドネツク」「クリミア」などロシア軍占領地の名が付く。
国民は、行政サービスにアクセスできるウクライナ独自のスマホアプリ「Diia(ディーア)」を使い、1000フリブナ(約4000円)から戦時国債の購入が可能。アプリ上には「国債購入で占領地の解放が近づく」といった愛国心に訴える言葉が並ぶ。26年1月償還の国債利回りは15.35~15.75%となっている。ウクライナ財務省によれば、これまでに約60億フリブナがアプリ経由で購入された。
購入を検討している西部リビウ出身のアニ・サーキアンさん(21)は、安全な投資が簡単にできる点が魅力だと強調。「戦争を早く終わらせて市民の苦しみを減らすことに貢献できる」と話す。ただ、国債発行が増えれば元利払いのコストも膨らむ。戦時の資金繰り策とはいえ、ウクライナの財政難は続きそうだ。
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