なでしこ、学び多き90分=対応力に余地残す―サッカー女子国際親善試合
ガーナは五輪に出ないものの状態が良く、勢いを持って向かってきた。なでしこにとっては気付きの多い、有意義な90分となった。
熊谷を中盤の底に置く4―3―3だった前半、相手にボールを回された。手堅く対応を続けていた20分すぎ、相手が一発退場になって10人に。攻め込む時間が増えた。「悪くなかったが、もう少し(多くの)選手が関われば前半のうちに得点できた」と長野。本番は中2日で連戦。いい流れのうちに得点し、リードを奪うことが肝要になる。
後半は慣れ親しんだ3バックに変え、サイドから前へ押し上げた。「(位置を)前に取るのがはっきりして、それで厚みが出た」とは清水。6分に先制すると、徐々に運動量が落ちたガーナを、セットプレーも含めた多彩な攻めで圧倒した。
「相手の出方、戦い方を見ながらもう少し変えていけたら」と熊谷。それがなでしこの最大の強みで、向上の余地を感じさせる一戦となった。
元日に発生した能登半島地震の復興支援マッチと銘打たれた一戦。「フランスで皆さんに勇気を与えられるように戦い、頂点を目指します」。池田監督は金沢のサポーターに力強く誓った。
[時事通信社]
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