「躍動する、喜ぶ姿見せる」=池田太監督に聞く―なでしこパリで咲け
サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)の池田太監督(53)が時事通信社のインタビューに応じ、パリ五輪に向けて意気込みを語った。サッカーは開会式に先立って開始。2012年ロンドン大会の銀以来となるメダルを目指すなでしこは、25日の1次リーグ初戦でワールドカップ(W杯)女王スペインと当たる。
◇大会の中で成長を
―今の心境は。
他の競技団体で五輪出場権を取ったことなどの話題もあり、いよいよ迫ってきているなという気持ちがある。
―青学大時代、1992年バルセロナ五輪の代表候補として合宿に参加したこともある。監督として臨む五輪への思いは。
携わってきたサッカーで監督として出られるのは大きな喜び。注目されるからこそ、女子サッカーのためにも躍動する姿、喜んでいる姿を伝えられるチャンス。責任も感じる。
―中2日の連戦を18人でどう戦うか。
まずは疲労回復。ある程度いろんな想定をし、どういうふうに選手にプレーしてもらうか。もちろん勝ち点の計算や、勝負どころもあるから難しい。
―昨年のW杯1次リーグで4―0の快勝を収めたスペインといきなり再戦。初戦の捉え方は。
普通の1試合という感じでいくか、W杯優勝国と五輪の初戦を戦うというアプローチにしていくか(まだ分からない)。自分たちの戦いをしっかりと表現できるような試合にしていきたいし、勝ち点を取ることがまたその次につながっていく。
―W杯ではスペイン相手に速攻が効果的だった。今回はどう戦うか。
ずっと(自陣に)引いてという感じだと、守備の時間が長くなり、消耗する。われわれも主導権を握る時間帯をしっかりつくらないといけないという考え方も含めて、準備しないといけない。
―東京五輪から学べることは。
優勝したカナダのように、大会の中で成長というか、どんどん良さが出てくる部分もある。短期間なので、勢いも含めてそういうことは大事。
―フランスは18年のU20(20歳以下)W杯で優勝を経験した地。
思い出ばかりで楽しみ。(結果を出して)フランスは縁があるなというふうに最後は後付けしたい。
[時事通信社]
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