日本、復活ののろし=五輪バレー・復活のニッポン男子(上)
半世紀の時を超え、復活ののろしを上げようとしている。バレーボール日本男子は昨年、ネーションズリーグ(NL)で3位に躍進し、パリ五輪予選も堂々と突破。今年のNLは準優勝した。主将の石川祐希(ペルージャ)を中心にチームは成熟し、初の頂点に立った1972年ミュンヘン五輪以来のメダル獲得が現実味を帯びる。日本代表OBらへの取材を通じ、低迷期を乗り越え世界の強豪へと成長した背景に迫った。
◇ブラン氏来日が契機
バレーボール日本男子の復活は、現監督のフィリップ・ブラン氏の来日が契機となった。
ブラン氏は2大会連続で五輪出場を逃した後の2017年、コーチに就任。中垣内祐一監督(当時)を支え、19年ワールドカップ(W杯)で4位。21年東京五輪は29年ぶりに8強入りを果たした。
東京五輪後にブラン氏が監督に昇格。22年世界選手権は東京五輪金メダルで、監督の母国フランスとフルセットの激闘の末に惜敗し、16強にとどまった。23年のネーションズリーグ(NL)では五輪、世界選手権、W杯を含めた主要国際大会で46年ぶりの表彰台となる3位に入り、パリ五輪予選も突破。今年のNLは、決勝でフランスに敗れたものの2位と過去最高を更新した。
パリ五輪代表12人のうち6人が海外リーグでのプレーを経験している。主将の石川祐希は中大在学中から世界最高峰のイタリアに渡り、昨季はミラノの主軸として3位。王者ペルージャに移籍した。高橋藍(サントリー)も東京五輪後はイタリアでプレーし、昨季はモンツァの準優勝に貢献した。
[時事通信社]
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