2024-07-09 16:57社会

「還流要望」名前明かさず=安倍派会計責任者、来月結審―東京地裁

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件で、政治資金規正法違反罪に問われた「清和政策研究会」(安倍派)の会計責任者松本淳一郎被告(76)の公判が9日、東京地裁(細谷泰暢裁判長)であった。検察側による被告人質問が行われ、松本被告は2022年に資金還流の再開を要望した幹部の名前について「差し控える」と述べた。
 名前を明かさない理由について問われると、「ご本人から『それは私だ』とおっしゃってもらっていないので」と答えた。
 安倍派では、パーティー券の販売ノルマを超えて売った収入を議員側に還流させていた。松本被告は前回公判で、22年4月に廃止された還流が再開した経緯に関し、同7月末に「ある幹部」から要望があり、その後の幹部協議で決定したと説明していた。
 次回期日の8月9日に論告求刑と最終弁論が行われ、結審する予定。 
[時事通信社]

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