2024-07-08 14:53社会

水俣病1号患者と面会=伊藤環境相、田中実子さんと

水俣病公式確認のきっかけとなった田中実子さんと面会する伊藤信太郎環境相(右から2人目)=8日午前、熊本県水俣市(水俣病互助会提供)
水俣病公式確認のきっかけとなった田中実子さんと面会する伊藤信太郎環境相(右から2人目)=8日午前、熊本県水俣市(水俣病互助会提供)

 伊藤信太郎環境相は8日、水俣病公式確認のきっかけとなった「1号患者」の田中実子さん(71)を熊本県水俣市内の自宅に訪ね、面会した。同席した義兄の下田良雄さん(76)によると、伊藤氏は「顔色が良いですね。大変でしたね」などと田中さんに声を掛けたという。
 面会は新型コロナウイルス対策のため非公開で、約15分間行われた。
 現在田中さんは寝たきりで、24時間の介護を受けている。自身も認定患者の下田さんは記者団に、「水俣病認定されずに苦しんでいる人が多い。認定制度などをもう一度見直してほしい」と訴えた。
 田中さんは3歳の誕生日を迎える直前の1956年4月、「靴が履けない」と訴え入院。病院長が「原因不明の患者が発生している」と保健所に報告した同5月1日が、水俣病公式確認の日となった。 
[時事通信社]

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