「現在の状況引き起こすと思わず」=山上被告、拘置所で新聞や読書―支援者から差し入れも・安倍氏銃撃2年
安倍晋三元首相銃撃事件で、殺人罪などで起訴された山上徹也被告(43)の弁護団によると、山上被告は事件をきっかけに起きた世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への解散命令請求などの動きについて、「現在のような状況を引き起こすとは思っていなかった」と話している。大阪拘置所では読書や新聞を読むなどして過ごしており、支援者からの差し入れも続いているという。
事件については「考えない日はない」と話し、奈良地裁で開かれた公判前整理手続きにも2回目以降は毎回出席するなど、関心を持っている。弁護人と一部の親族以外との接見には応じず、旧統一教会信者の母親とは手紙のやりとりはしたが、直接の面会はしていない。
自身と同じ「宗教2世」の問題に注目が集まったことについては、「2世の人たちにとって良かったのか悪かったのか分からない」と悩んでいる様子だという。
支援者からは大量の本などが送られてくるほか、体調や置かれた状況を心配するような内容の手紙が届いている。送ってくるのは大半が一般人で、山上被告は「直接お礼できず申し訳なく思う」と口にしているという。
[時事通信社]
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