住友林業社員の自殺、労災認定=長時間労働とパワハラ原因―福岡地裁
2016年1月に住宅大手「住友林業」(東京都千代田区)の新入社員だった男性=当時(24)=が自殺したのは、長時間労働と上司のパワハラでうつ病を発症したのが原因だとして、熊本労働基準監督署の労災不認定処分の取り消しを求めた訴訟の判決が5日、福岡地裁であった。中辻雄一朗裁判長は、パワハラなどが自殺の原因と認めた上で「業務起因性が認められる」とし、処分を取り消した。
中辻裁判長は、男性を「お前」と呼んだり、同僚の前で叱責したりした上司の指導について「新人を萎縮させ、自尊心を損なわせ、不相当で適切性を欠いた」と指摘。こうしたパワハラで心理的負荷を受けたことに加え、自殺前の3カ月間、1カ月当たりの時間外労働時間がそれぞれ約100時間に及んだことを挙げ、業務と自殺との因果関係を認めた。
国側は、上司の言動について「パワハラには該当しない」などと主張していた。
判決によると、男性は15年4月に入社後、熊本支店に配属。住宅販売業務に携わっていたが、翌年1月1日、福岡県内の親類宅車庫に駐車していた乗用車内で死亡しているのが見つかった。
熊本労働基準監督署の話 判決内容を検討し、関係機関と協議をした上で判断したい。
[時事通信社]
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