英総選挙・識者談話(上)
◇党内統制の崩壊が敗因
リチャード・ウイットマン英ケント大教授(政治・国際関係)の話 保守党が「何を間違ったのか」より、「何をうまくやったか」を考える方が難しい。保守党は「統治する意志」と規律を失っていた。特に欧州連合(EU)離脱以降、党内の統制は崩れ果てた。(課題解決や政策実行のための)アイデアも尽きた。保守党関係者による数々の不祥事や統制の乱れは「権力の座に長く居過ぎ、ぬるま湯に漬かっている」との印象を強め、人々の政権交代への欲求を増幅させた。
圧勝した労働党は今後、議会でやりたいことを自由にやっていく機会を得た。しかし大勢が議会に送り込まれたことで、さまざまな立場の議員をまとめる管理上の問題が生じる。(派閥対立は)政権運営の複雑化を招く可能性がある。
外交に関し、労働党は多くの面で前政権の路線を踏襲するだろう。前政権が掲げた「インド太平洋地域への傾斜」構想もほぼ全てを支持した。ただ対中関係は、外交と経済のバランスをどう取っていくか現段階で見通すのは困難だ。
[時事通信社]
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