若年層、10人に1人が痴漢被害=鉄道関連7割、内閣府が初調査
内閣府は4日、16~29歳の若年層を対象にした痴漢被害のオンライン調査結果を公表した。10.5%に被害経験のあることが判明。このうち、7割が電車内など鉄道関連で発生していた。痴漢に焦点を当てた政府調査は初めて。
被害経験者の内訳は、女性が88.0%、男性が10.6%など。被害場所は電車内の62.8%が最多で、ホームなど駅構内も含めると、鉄道関連が70.0%を占めた。2番目に多かったのは路上の13.0%だった。
被害時の対応について、42.7%が「とっさのことで何もできなかった」、32.5%が「怖くて体が動かなかった」と回答した。
被害後の対応は、80.4%が「大ごとにしたくなかった」などの理由で、警察や駅員など関係機関に連絡しなかった。内閣府の担当者は「相談先の周知や相談しやすい環境の整備も重要だ」と分析している。
[時事通信社]
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