泉代表、再選意欲も明言せず=任期残り3カ月、野田氏ら推す声―立民
立憲民主党の泉健太代表の任期満了(9月末)まで3カ月を切った。泉氏は再選への意欲をにじませるものの明言は避けている。自民党の派閥裏金事件による追い風で党勢は上向くが、指導力への不満が党内に根強く、再選の流れが固まらないためだ。野田佳彦元首相らベテランの出馬に期待する声もあり、「政権交代」を見据えた代表選となりそうだ。
「今は総選挙に向けた準備をしている。まだ考える時期ではない」。泉氏は6月28日の記者会見で、代表選への対応を明らかにしなかった。今後は衆院選をにらんだ全国行脚を本格化させ、地方議員らと交流を重ねる予定。代表選の地方票固めも兼ねているとみられる。
泉氏は2021年11月、枝野幸男前代表の後任として代表に就任。22年参院選で6議席減らすなど、厳しい党運営が続いたが、裏金事件で状況が一変した。今年4月の衆院3補欠選挙で全勝し、政党支持率も日本維新の会を上回った。
ただ、党内では「あくまでも自民の敵失」(中堅)との見方がもっぱら。前回代表選で泉氏を支持した小沢一郎衆院議員は、野党間で衆院選候補者の調整が進まないことに不満を示し、代表交代論を唱えている。
泉氏の経験不足を不安視する声も絶えない。衆院当選回数こそ8回だが、閣僚経験はない。党運営も岡田克也幹事長、安住淳国対委員長に頼っている。「首相の器ではない」(若手)との声が漏れ、次期代表として旧民主党政権で要職を歴任した野田氏や枝野氏を推す意見が出ている。
こうした声に、泉氏は6月14日の会見で「経験者が有資格者だということになれば、過去首相を経験した人しかできない」と、色をなして反発。ただ、泉氏周辺は「(立候補に必要な)20人の推薦人が集まるのかという問題がある」と明かし、支持が広がっていないことを認めた。
代表選を巡っては、前回も立候補した小川淳也前政調会長や、中堅・若手議員によるグループ「直諫(ちょっかん)の会」会長の重徳和彦衆院議員も出馬に意欲を示している。
[時事通信社]
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