2024-06-28 05:05

「つばさの党」代表ら3度目逮捕へ=太鼓鳴らし演説妨害―選挙カー追跡も・警視庁

 衆院東京15区補欠選挙を巡る政治団体「つばさの党」陣営の選挙妨害事件で、太鼓を鳴らして他陣営の演説を妨害したり、選挙カーを追跡したりしたとして、警視庁捜査2課は27日、公選法違反(選挙の自由妨害)容疑で、党代表の黒川敦彦(45)、党幹事長で同補選に立候補した根本良輔(30)両容疑者ら3人を28日に再逮捕する方針を固めた。3人の逮捕は3度目。捜査関係者への取材で分かった。
 捜査関係者によると、3人は選挙期間中の4月19日午前9時半ごろからそれぞれ約10分間、東京都江東区で、立憲民主党の酒井菜摘氏陣営や、参政党の吉川里奈氏陣営の選挙カーを街宣車で追跡。同25日午後6時半ごろには、太鼓を鳴らすなどして、日本維新の会の金沢結衣氏の演説を妨害した疑いがある。 
 黒川容疑者らは他陣営の選挙カーを追い回す行為を「カーチェイス」と称していた。
 酒井、吉川両氏の陣営はそれぞれ、約3キロ以上追跡された後、近くの警視庁城東署前に避難した。金沢氏は黒川容疑者らから太鼓を鳴らされたり、拡声器を使って大音量で質問を投げ掛けられたりして、演説の中断を余儀なくされた。
 黒川容疑者ら3人は5月以降、無所属で立候補した乙武洋匡氏らの演説を妨害したり、交通を妨害したりした公選法違反容疑で、警視庁に2度、逮捕された。
 つばさの党は東京都知事選(7月7日投開票)で、勾留中の黒川容疑者を擁立している。公選法は、同法違反罪で有罪が確定すると、5年間、被選挙権が停止されると規定している。
[時事通信社]

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