2024-06-30 16:04

米軍機小学校墜落から65年=慰霊祭「悲惨な事故、二度と」―沖縄

 沖縄県うるま市(旧石川市)で1959年、宮森小学校に米軍戦闘機が墜落し、児童ら18人が死亡、210人が重軽傷を負った事故の発生から65年となった30日、同小で慰霊祭が営まれた。
 遺族や事故体験者、在校生ら約300人(主催者発表)が参列。事故発生の午前10時40分ごろに合わせて黙とうをささげ、犠牲者の冥福を祈った。
 当時小学5年で、慰霊祭を主催したNPO法人会長の久高政治さん(76)は「悲惨な事故が二度と起こらない沖縄にしていきたい」と誓った。
 式典には沖縄県の玉城デニー知事も参加し、「65年前と同じ悲しみを繰り返さないためにも、過重な基地負担の軽減に全力で取り組む」とあいさつした。 
 事故で重傷を負った山本恵子さん(71)は、佐賀県から初めて訪れた。幼稚園児だったため事故の記憶はないが、今も後頭部に傷痕が残っているという。「私は周囲の人のおかげで運よく助かった。亡くなった方は大変だったでしょう」と声を詰まらせた。
 59年6月30日の事故では、嘉手納基地所属のジェット機が住宅地に墜落。衝撃で跳ね上がった機体が約150メートル先の同小校舎に衝突し、燃え上がった。後遺症で亡くなった1人と児童11人を含む18人が死亡した。
[時事通信社]

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