円下落、160円台半ば=4月の「介入ライン」超え―37年半ぶり安値圏
27日の東京外国為替市場で、円相場は1ドル=160円台半ばに下落した。午後5時現在は160円54~55銭と、前日比65銭の円安・ドル高。一時は160円73銭と1986年12月以来、約37年半ぶりの安値圏まで円が売られた。4月に政府・日銀が円買い・ドル売りの為替介入に踏み切ったとみられる水準を超えて円安が進み、市場では介入への警戒感も強まっている。
前日の米国市場で、早期利下げ観測の後退を背景に長期金利が上昇。日米の金利差拡大が意識され、一時は160円80銭台を付けた。
鈴木俊一財務相は27日、為替相場に関し、記者団に「急激で一方的な動きは望ましくなく、特に経済に対する影響は強く懸念している」と強調。「高い緊張感を持ってこの動きの背景を分析し、必要な対応を取っていく」と述べ、市場をけん制した。
4月29日には160円20銭近辺に下落した後、政府・日銀が為替介入を実施したとみられている。これを大きく超える円安水準に達し、市場では介入警戒感が台頭。終日、神経質な値動きが続いた。
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