米長官、反ユダヤ・イスラム嫌悪に警鐘=ガザ衝突で憎悪犯罪急増
【ワシントン時事】米国務省は26日、各国の信教の自由に関する年次報告書の2023年版を公表した。ブリンケン国務長官は記者会見し、昨年10月のイスラム組織ハマスによるイスラエル急襲とパレスチナ自治区ガザでの戦闘に伴い、「世界中で反ユダヤ主義とイスラム嫌悪が顕著に増加している」と警鐘を鳴らした。
ブリンケン氏は、米国でもユダヤ教徒やイスラム教徒を標的とした憎悪犯罪が劇的に増えていると指摘。信教の自由を守るため、各国と協力して取り組んでいく考えを示した。
報告書では、中国・新疆ウイグル自治区で少数民族などへの弾圧が続いていることも取り上げた。国務省高官は記者会見で、中国の国外にいるウイグル族やチベット族らに対する「中国当局による国境を越えた弾圧」が報告されていると警戒を呼び掛けた。
[時事通信社]
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