重要文化財の庁舎屋根ふきかえ 愛知県
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国の重要文化財に指定されている愛知県本庁舎(名古屋市)で、緑青(ろくしょう)色が美しい銅板ぶきの屋根の改修工事が、約70年ぶりに行われている。屋根は囲いで覆われているが、7月以降に順次取り外され、赤銅色の新しい姿がお目見えする。
本庁舎は西洋建築のビルに城郭風の屋根を載せた「帝冠様式」で知られ、1938年に完成した。県によると、鉄筋鉄骨コンクリート造りで地上6階、地下1階。銅板ぶきの屋根は戦時中、物資不足で供出され、一時モルタル製になった。54年に復元され、約30年かけて緑青色に経年変化したという。2014年に隣接する名古屋市本庁舎とともに、国の重要文化財に指定された。
18年に屋根の一部が落下する事故があり、県は改修を決定。22年に工事が始まり、3カ所の屋根を順番にはがし、木の下地を補修してふき替えている。
大村秀章知事は25日に視察し、「歴史の重みを感じる。貴重な文化財なので次世代に継承していければ」と話した。【もぎたて便】
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