「2世」被害、初の集団交渉=旧統一教会に申し入れ
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を巡る高額献金問題で、全国統一教会被害対策弁護団は26日、元信者ら20人が献金の返還や慰謝料など計約6億9000万円を求めて教団側に集団交渉を申し入れたと明らかにした。うち2人は親が信者の「2世信者」で、信仰の強制などによる精神的損害を理由とした慰謝料を初めて請求した。
東京都内で記者会見した四国在住の20代男性は、信者である両親が教団への献金や高額物品の購入を繰り返し、一家が困窮していたという。「学校で必要なものが買えず、風呂にもなかなか入れない状態が続いた。両親から信仰を強制されたが、保護下にあり抵抗できなかった」と訴えた。
弁護団によると、集団交渉を申し入れた被害者は計179人、請求額は計約53億3000万円となった。
[時事通信社]
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