ハマス幹部「軍は立ち去れ」=イスラエル参謀総長の発言に反発
【カイロ時事】イスラム組織ハマスのパレスチナ自治区ガザの副指導者ハヤ氏は24日、イスラエル軍がガザ最南部ラファでハマスの全部隊をほぼ解体したと説明したことに関し、「もしイスラエルが(ハマス壊滅が)終わったと主張したいなら、ガザ地区から立ち去るべきだ」と述べ、軍の撤退を要求した。中東の衛星テレビ局アルジャジーラの取材に応じた。
軍の24日の声明によると、ハレビ参謀総長はラファにいるハマスの部隊を「解体したと言える段階に近づいている」と表明。戦闘員は依然残っているものの、「戦闘部隊としては機能していない」と分析していた。ハヤ氏はこれを「もし占領者(イスラエル)が目標達成に近づいたと宣言するなら、言わせておけば良い」と受け流した。
イスラエルのネタニヤフ首相は23日、「ラファでの激しい戦いは終わろうとしている」と明言。一方、同氏は24日、ハマス壊滅に向け軍事作戦を続ける意向を改めて表明した。
訪米中のイスラエルのガラント国防相は24日、ワシントンでブリンケン国務長官と会談。ブリンケン氏はガザの戦後の治安維持や統治手法などに関し、イスラエルが早期に構想を練る必要性を強調した。また、隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの北部での戦闘激化を踏まえ、「事態のエスカレートを回避する重要性」を訴えた。
イスラエルのメディアによると、ネタニヤフ氏の側近、ハネグビ国家安全保障顧問は25日、ガザ北部で近く「戦後計画」を実行するとの見方を示したが、詳細は明らかにしていない。
[時事通信社]
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