「赤土」に特別な思い=ナダル、最後の五輪へ―テニス・パリの灯は近く
パリ五輪のテニスは、四大大会の全仏オープンと同じローランギャロスで行われる。同大会を14度制し、クレーコートで無類の強さを誇る「赤土の王者」ラファエル・ナダル(スペイン)にとってこれ以上の舞台はないだろう。今年の全仏では1回戦で敗れたが、記者会見で「今の一番の目標は五輪でプレーすること。ここに戻ってくるために、しっかりと準備をする必要がある」と特別な思いをのぞかせた。
今月3日に38歳となり、今季限りでの現役引退を示唆する発言をしている。ここまでの道のりは苦難の連続だった。昨年6月に股関節周りの手術を受け、同年の全仏は2005年の初出場以来、初めて欠場を余儀なくされた。「この2年、僕の体はジャングルにいるようだった。何が起こるか分からない」。思うように体が治らず、復帰までには時間を要した。
それでも戦いの場に戻ってきた。パリを1試合で去る屈辱にも「数週間前と比べて、あらゆる面でいいレベルでプレーできた」と内容には納得した。芝コートで行われる7月のウィンブルドン選手権は体の負担を減らすために出場せず、今年2度目のローランギャロスに向け、万全の準備を進めていく。
ダブルスでは、夢の組み合わせも実現する予定だ。22年に史上最年少で世界ランキング1位に輝き、今年の全仏を制したカルロス・アルカラス(21)と組むことが発表された。スペインを代表する新旧スター同士のプレーは、大きな注目を集めそうだ。
08年北京大会のシングルスで金、16年リオデジャネイロ大会の男子ダブルスで金と、五輪では好成績を残してきた。今度も輝きを見せてくれるはずだ。 (時事)
[時事通信社]
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