16歳比嘉もえ、さあ夢舞台=メダル獲得へ抱負―AS・近づく祭典
アーティスティックスイミング(AS)の日本代表で、パリが五輪初出場となる比嘉もえ(16)=井村ク=が1カ月後に開幕が迫った夢舞台を前に時事通信の単独インタビューに応じた。チーム種目とデュエット種目に出場する見通し。「正確な技と勢いのある演技でメダル獲得」と色紙に決意を記した。
―26日で五輪開幕まで1カ月。
本当に五輪に自分が出るんだというのに、まだ実感が湧いていない部分もある。責任もある。結果を残せるように、濃い練習をして最終的にどれだけいい演技ができるかがメダル獲得につながってくる。残された時間を大切に過ごしたい。
―16歳で五輪に臨む。
もともと目標にしていたのは2028年ロサンゼルス五輪だった。この年齢で五輪を経験させてもらえることに感謝している。
―22年世界選手権には14歳で出場した。
あのときはまだ中学生で、東京五輪に出場されたお姉さん方に比べて体はひょろひょろで。筋肉がなく、リフトにもあまり貢献できなかった。今もまだまだだが、力強さも少しずつ付いたと思う。
―周囲の反響は。
高校では今までは世界水泳と言っても、ASをあんまり知らない子も多かったので伝わらなかった部分もあった。五輪って言ったら「すごいね、頑張っているね、応援しているよ」という声をたくさんいただいている。
―パリ本番ではどんな演技をしたいか。
それぞれの種目でテーマに沿った動きがあるので、どれだけジャッジや観客の皆さんにテーマ性をアピールできるか。魅力を感じられるような演技がしたい。
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◇比嘉もえの略歴
比嘉 もえ(ひが・もえ)井村ク。大阪・四天王寺高。22年世界選手権デュエットTR4位、チームではTR銀メダル、FR銅。同年世界ジュニア選手権ソロTR、FR2冠。23年世界選手権デュエットTRでAS日本選手最年少の優勝。パリ五輪デュエットは佐藤友花との初出場ペアで臨む見通し。父はプロ野球広島の選手だった寿光さん。16歳。広島県出身。
[時事通信社]
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