2024-06-16 21:54スポーツ

五輪女王に力負け=日本、粘りも及ばず―バレー・ネーションズリーグ

米国戦の第2セット、スパイクを決める石川(右)=16日、福岡・西日本総合展示場
米国戦の第2セット、スパイクを決める石川(右)=16日、福岡・西日本総合展示場

 東京五輪を制した米国の完成度は高かった。日本は長いラリーで何度も会場を沸かせたが、1セットも奪えずに終戦。ミスの少ない女王の組織力を前に力負けした。エースの古賀は5得点に抑えられ、「ディフェンスが素晴らしかった。スパイカーが工夫しながら打っていかないといけない」と課題を口にした。
 第3セットは、石川の技ありスパイクや和田の強打で、VリーグのJTでプレーしていたドルーズら強力な相手攻撃陣に食い下がった。マッチポイントを握られてから4連続得点でジュースに持ち込む粘りを見せたが、押し切られた。和田は「勢いだけじゃ勝てない。自分たちの修正力がもっと必要」と唇をかんだ。
 パリ五輪本番でも当たる可能性のある米国と、メンバーを入れ替えながら戦った経験を糧にしたいところ。「チームの流れを爆発的に変えられる選手になりたい」と誓った和田ら、出場機会が限られていたメンバーにとっては発奮材料になっただろう。
 休む間もなくタイに飛び、決勝トーナメントに臨む。真鍋監督は「目指すところはスピード、正確性、失点を少なくする。それに尽きる」と反転攻勢を期した。
[時事通信社]

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