青学大、まず2冠=ミス引きずらず逆転―全日本大学野球
青学大がリーグ戦3連覇に続き、2年連続で大学日本一に輝いた。昨年達成した3冠の偉業に、残すは秋のリーグ戦のみと迫り、主将の佐々木は「格別のうれしさがある」と喜びをかみしめた。
苦しみながらも、粘り強く戦った。四回は青学大らしからぬ守備のミスで、先制点を献上。無死三塁とピンチは続いたが、ここは救援したバデルナが三者凡退に抑え、嫌な流れを断ち切った。
安藤監督はベンチに帰ってきたナインを集めて、「やり切るぞ。まだ間に合う」と鼓舞。直後の五回表は下位打線から2本の長打が出て追い付き、1番藤原の中前打で勝ち越し。救援陣も最後まで踏ん張り、監督の言葉に応えてみせた。
個々の能力が高く、「全員戦力」(安藤監督)というチーム。大会2本塁打の佐々木は、春季リーグ戦後、自身のスイングを見直した。打撃練習が終わってからも約200回の素振り。現状に満足しないのも、強さの要因だ。
青学大として初の大会連覇も通過点と捉える。秋には昨年のチームが唯一逃した明治神宮大会もあるが、まずはリーグ4連覇が目標。「これで満足することなく、秋に向けてもう一回見つめ直していきたい」。主将は気を引き締めた。
[時事通信社]
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