筑波大、耐えて激闘制す=17年の快進撃再現へ―天皇杯サッカー
5人目のキッカーは背番号10の角。ネットに突き刺すと、筑波大イレブンは一斉に走りだした。PK戦までもつれた激闘。J1首位を走る町田を撃破した余韻は試合後もしばし続き、ゴール裏で声を張り続けた部員たちと喜びを爆発させた。
前半22分にセットプレーから失点。だが、敵陣でボールを持つと迷わず前を向き、人数をかけた攻撃でゴールに迫る。後半終了間際の土壇場でエース内野が右足を一閃(いっせん)して同点。GKの佐藤は延長戦でエリキのPKを横っ跳びでセーブし、「(PK戦でも)止めたらヒーローになれる」。3本目をストップし、有言実行で立役者になった。
天皇杯での筑波大といえば、三笘(現ブライトン)を擁した2017年の快進撃が思い起こされる。試合前には当時の映像を見返して士気を高めた。「失うものは何もない。また(格上を倒す)ジャイアントキリングを起こせるように」とは内野。当時は超えられなかったベスト8以上へ、挑戦は続く。
[時事通信社]
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