自民、規正法改正に万全期す=立民「総辞職か解散を」
自民党の稲田朋美幹事長代理は9日のNHK番組で、派閥の裏金事件を受けた政治資金規正法改正案について「できるだけ多くの賛同者を得て、(今国会中の)成立に万全を期したい」と強調した。これに対し、立憲民主党の岡田克也幹事長は「国民が納得するとは到底思えない。岸田内閣は総辞職するか、(衆院を)解散して信を問うべきだ」と求めた。
改正案は、公明党や日本維新の会の主張を踏まえ、政策活動費の領収書の10年後公開や、使途をチェックする第三者機関の設置を付則に盛り込んだ。
公明の石井啓一幹事長は第三者機関について、改正案の施行期日の2026年に「間に合わせたい」との考えを示した。維新の藤田文武幹事長は領収書の10年後公開に関して「透明性と機密性を両方担保しつつ、一歩前に進める案だ」と意義を訴えた。
共産党の小池晃書記局長は改正案が企業・団体献金の禁止に踏み込まなかったことに触れ、「再発防止の抜本改革にならない」と批判。国民民主党の浜口誠政調会長は「ざるに申し訳ないぐらいのざる法」、れいわ新選組の高井崇志幹事長は「裏金維持法」と、それぞれ酷評した。
[時事通信社]
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